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Channel: football laboratory
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2015 キリンチャレンジカップ 日本VSイラク 4-0

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遂に・・・。遂にあの男が日本代表デビュー。昨年からこの僕が目をつけていた逸材。そう。その男とは・・・。谷口彰吾!!!チーーーーン・・・あ・・アレ??誰か知らない?え、、そう?そうなの?僕の中では武藤、昌子と並べても見劣りしないオススメの逸品だったんだけどなあ。。風間ブランドである意味で大島僚太よりも風間メソッドの薫陶を受けています。早くも、、、なのか、ようやく・・・なのかは解りませんが残念アギーレは発見できなかった(だから駄目なんだよあの富士額はよお)才能で僕にとってはようやく・・・です。ハリルっち監督はミスター巨人の長嶋茂雄さんの様に獲ったらすぐ使う。みたいな哲学なのかオシムさんやザックさんの様に招集してもしばらくは『寝かす』みたいなことはしないんですね。谷口みたいな選手はザックさん時代の高橋秀人みたいなもんなんで試合出場はまだ先かな?と思ってたんですがイキナリ使ってくれたのは嬉しいですね。もちろん試合展開がそれを許したのは大きいし後述する試合のポイントの一つも起用の一因になったのかな?派手なプレーは無かったですが川崎のルーキーイヤーでそうだったように淡々と普通にプレーします。それが既に谷口の特徴だったりするんですが、数本縦に付けたパスが風間メソッドを感じさせました。やっぱり代表の舞台でもやれそうです。逆な意味での風間メソッドの弊害というか特徴も一点見れました。五輪代表での大島僚太が正しくそれなんですが、右サイドの永井謙佑に横パスが合わなかった場面。風間メソッドは馬鹿や下手糞とはとことん噛み合わないですね。とまれ今、この時期に代表の扉を開けられたのは谷口彰吾にとっては大きな財産です。ここから化けるのか落ちるのかしがみつくのかは天と彼のみぞ知るところですが、大切に過ごしてもらいたいものです。すぐには確変しなくとも槙野のように時を経て返ってくる才能もありますからね。僕はハリルっち監督と谷口彰吾の邂逅を、オシムさんと阿部勇樹と重ねてセンチメンタルに浸って見たりするのですが正直まだ肉でも魚でも無い。伸びしろがとても大きいです。そのポリバレントから阿部勇樹2世というかオランダのデイリー・ブリントのような方向性をイメージしますがなんせ風間チルドレン特有のパススキル、トラップ能力を備えているのでシャビ・エルナンデスや身体の強さも相まってシャビ・アロンソのような選手に化ける可能性だって否定出来ません。阿部勇樹2世って僕にとってはとても大きな評価なんですが、もっともっと大きな『谷口彰吾』に育って欲しいです。一人の新人を随分とクローズアップしましたがポリバレントなボランチフェチなんで仕方ないです。マラドーナ、グーリット、ロベルト・バッジョの時代にフランク・ライカールトがアイドルだった僕なんで。。試合の要点もいくつか。・これが3試合目?ザックさんの遺産の偉大さと新戦力の台頭本田・香川・岡崎・長友・長谷部・ここに宇佐美と柴崎が加わっての攻撃陣の完成度は驚きに値します。重鎮メンバーの経験値からの順応性の高さは言わずもがなですが『宇佐美の才能の高さと柴崎の戦力としての能力の高さ』は特筆です。・ドン引き中東対策はお預けイラクというチームは台頭してきてからこんにちまで中東においては割りとコレクティブなサッカーを志向している印象です。故に前任者がまんまと陥ったアジアの魔ともいうべき『ポゼッションを意識せずとも現象としてボールを持たざるをえない対アジアの現実』にハリルっち監督がどんな処方を用意しているのかは今回は見れませんでした。・守備戦術のメソッドか。個としての守備のフィロソフィーか。この試合でもっとも注目されるべきは圧巻だった中盤の守備です。バスケットボールに例えるならボランチにデニス・ロッドマン(ないし桜木花道)が二人いたかのようなボールの回収率でした。スタッツを見るまでもなく柴崎岳のボール奪取数が異常なほど高かったのは皆さんご覧のとおり。決め事はいくつかあってチームとしての守備の意識が統一されていたのは間違いないですが3試合目でここまでなるものか・・本の数試合前にはネイマールにケチョンケチョンにやられていた柴崎岳の守備力が試合の決定打になるとは驚きです。本人にとっても何かがあったのかなと想像します。こういうのはデータとテクノロジーでもって専門家の分析を待つより無いですね。・復活するセットプレーの期待値と従順にギラつく本田圭佑ザックさんの当初は色々やってたんですが最終盤ではほとんどセットプレーからの得点は実際少なかったし本田とヤットのFKのみってカンジでした。岡田さんのときとかは俊輔、ヤットのFKにボンバー、闘莉王なんかのセットプレーの方が流れからの得点よりも期待値が高かったんでハリルっち監督が『色々持ってますよ』って片鱗を披露しつつ槙野でしっかり得点できたのは良かったです。それにともなって本田△がなんとなんとついぞ一本もFKを蹴りませんでした。麻也でさえ蹴ったのに(笑)ストレスじゃないのかな?と心配もしたんですが当人は愉しそうでしたね。かといっていい子でいうこと聞いてばかりでもありません。交代直前にカットインからポスト叩くシュートからの一連「俺がやったるねん!!」という良い意味でのエゴイストさがギラギラしてました。とても良いですね。・試さなかったのか、見せなかったのか交代も使いきって新人や久々の代表招集の選手も試しました。反面、DFラインはいじりませんでしたしシステムの可変も行いませんでした。特にこれだけ周到な監督がCBを試さなかったのは意外です。そう言えば槙野にもFK蹴らせなかったですね。直近に控える本番の真剣勝負。イラク戦でハリルっち監督がシンガポールや予選同組のライバル達に何を仕掛けていたのか?注目したいです。閑話休題【日本代表】[GK]1 川島永嗣 5・5なんでどの監督も使うのかは謎。表情がじゃっかん柔和になった印象。良い要素なのか悪い要素なのか?試合に出来る喜びが生き返らせるってこともあるのかな?[DF]5 長友佑都 6香川トップ下、宇佐美左サイドの差配、しかも内田が離脱してる影響もあって『左で作る』がリバイバル。安心をお届け。 19 酒井宏樹 5・5酒井宏樹以上でも以下でも無かった。変わらずここが代表SBのボトムライン。 20 槙野智章 6・5森脇と引き離すとちゃんとなるっていう新発見。また階段を登り直せばいい。時間は少なくなったけど頂は変わらず。 22 吉田麻也 6なんでFK蹴らされたんだろうね(笑)ディフェンスリーダーとして麻也もまたザックの遺産。[MF]7 柴崎 岳 7・5 MOM ゲームメーク、チャンスメークなど出来る事がわかっている事以外での出来を称賛したい。こんなにも自分の所でボールが取れたことを本人も驚いてるのではなかろうか? 10 香川真司 6らしさは随所に。結果は出なかったが10番でいることは出来ていた。変わった原口が得点しているだけに結果にも当然期待する。 17 長谷部誠 6常に良い体勢で中盤の守備を始められていた。柴崎の所で刈り取る場面が目立ったのも長谷部のフィルタリングあってこそ。[FW]4 本田圭佑 6・5良く走れていたし、役割に徹することが出来ていたカットインからのシュートは決めたかった。9 岡崎慎司 6・5献身的なプレーや収まりどころとして機能した上で得点できるあたりやはり流石。 11 宇佐美貴史 6才能というものの恐ろしさ。昨年は前を走っていたはずの武藤をわずか2試合で突き放してしまった。絶対的な存在まで昇華してほしい。交代出場 FW 8 原口元気 6・5海外チャレンジのお約束的なサイズアップに頬が緩む。したたかに着実に成長は続けていた。これで背番号8は日本代表の激戦区の一つになる。 FW 14 武藤嘉紀 6シンデレラの時計が進む早さがちょっと非情。しのぎを削るライバルは強大で更に大きく成長する。そのことを大いに喜ぼうじゃないか。間違いなく宇佐美と武藤の凌ぎ合いが日本サッカーを強くする。ドイツでの日々に期待。 FW 26 永井謙佑 5岡野雅行やカニーヒア。速さしか無い選手は嫌いじゃないし寧ろ好きだけどこの子はなんか嫌い。賢い馬鹿だからかな? FW 18 大迫勇也 5うーん。誰も気づかないところでハリルっちサッカーの穴を見た感じがする。スタンダードなCFは生きれないかも・・。深さを作る作業をする暇がないんだよね。 MF 2 谷口彰悟 5大風呂敷を広げておく彼と出会うことの出来た日本代表サポーターの皆様おめでとうございます。縦に通した2本のパス。それで彼が今以上のステージでも戦えることは証明された。預言・・・・当たっておくれよ。 MF 16 山口 蛍 ─まだまだ長谷部は安泰、萌も青山もいる。遠藤航も上がってくる。状況が悪くなれば今野だって帰ってくるかもしれない。螢に安息の日は訪れない監督ヴァイッド・ハリルホジッチ7・53戦にしてこの出来。戦術の性能やメソッドよりも、モチベートやフィロソフィーなど選手の内なる部分にするりとガツンと入り込んだのだろう。しばらくは見れないかもしれないが窮地に立った時のハリルっち監督の底の部分が如何ほどか。戦略性、戦術性能の実体がシンガポール戦でどうあらわれるか。期待大。

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